自動車共済とは?基礎知識からメリット・デメリットを解説!

共済

記事監修者紹介
ファイナンシャルプランナー髙橋洋子髙橋 陽子
日本生命保険相互会社にて3年半以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。
その後、2019年4月より当メディアにて保険をはじめとする金融記事の監修を務める。

郵便局の自動車保険

自動車共済とは、万が一の事故に対する補償のサービスです。ただし保険会社が事故に対する保険金を支払うのではなく、共済組合が補償する事になります。自動車共済の場合は、補償する対象も保険とは異なります。保険の場合は、不特定多数の方々が対象になりますが、自動車共済は共済に加入済みの方々が対象です。自動車共済は、料金にも特徴があります。自動車保険と同様に、費用は支払う事にはなります。しかし自動車保険と比べると、支払う費用は若干低めです。また自動車共済には、破綻に関する特徴もあります。稀に自動車保険の会社は、破綻してしまうケースはありますが、共済組合は十分な資金が確保されている訳です。保険と比べると、破綻リスクが低めなのも特徴的です。

共済とは、皆で少しずつお金を出し合って誰かが病気やケガで困っているときにそのお金で助ける相互扶助の概念のもとに設立された制度のことで、自動車保険などの保険と同じ役割を果たします。全労済都道府県民共済JA共済などがそれに当たります。

共済には、会社の労働組合が運営する共済、特定業種が集まってできた共済、地域の消費者が集まってできた共済などがあり、特定の組織に所属する人々が共済掛金を出し合うことで運営されています。

各共済が提供する共済商品には、生命保険や医療保険と同じ役割を果たす生命共済や医療共済、火災保険や自動車保険に似た補償内容を提供する火災共済や、自動車共済などがあります。地震共済は地震保険とほぼ同じ補償を提供します。

共済金を補償を必要とする組合員に支払う

共済に加入するためには、共済を提供する協同組合の組合員になる必要があります。共済の基本理念である相互扶助は互いに助け合う制度のことを指します。お互いに共済掛金を出し合って、積み立てられた共済金を、補償を必要とする組合員に支払うことで制度が成り立っています。

組合員になるためには少額の出資金を支払います。出資金は共済の運営に充てられ、組合員でなくなるときには返還される場合もあります。

共済の掛金が安い理由

共済は利益を追求することよりも、組合員同士で助け合うことが目的です。また、必要最低限の共済掛金収入で運営されているため、共済掛金は安くなるという傾向があります。しかし掛金が安いからと言って、補償内容が少ないわけではありません。掛金の額によって補償額を大きくすることもできます。

いくつかの共済商品がありますが、自動車共済を例に取り上げると、対人や対物無制限の補償や車両保険に相当する車両共済が設定されているなど、民間の損害保険会社が提供する自動車保険の補償内容とほとんど変わりません。事故の時のレッカーサービスや、示談交渉サービスなども付帯されています。

共済を申し込むには、所定の申込書に必要事項を記入し、告知を行なうことが必要になります。共済の掛金は銀行口座などからの引き落としを選ぶことができます。また共済商品を取り扱う共済代理店もありますので、代理店を通じて申し込むこともできます。全国に広がるネットワークを構築し、組合員も増加し続けています。

自動車保険と自動車共済はどちらがお得なのか?どんな違いがあるのか気になる方も多いかと思います。しかし、実のところ保険商品と共済商品の補償内容はさほど変わりません。かつて共済は補償内容が少なく、示談交渉もしてもらえないと言われた時代もありましたが、今は大きく変わっています。共済商品の補償内容は民間の損保会社が提供する自動車保険と補償内容はほぼ変わりません。

対人や対物補償は無制限ですし、車両共済についても他の自動車保険とほぼ同等の補償が設けられています。保険商品と共済商品との比較でよく言われるのが示談交渉サービスの有無ですが、双方ともに示談交渉サービスが付帯されていますし、事故時の対応についても、保険商品、共済商品ともに対応窓口が設けられています。

自動車保険と自動車共済の違い

それでは自動車保険と共済ではどのような違いがあるのでしょうか?

サービスや特約面では自動車保険の方が強い

補償内容はほぼ同じですが、サービスや特約面では保険商品が充実しています。たとえば、民間の損害保険会社が提供する自動車保険には対人、対物、車両の基本的な補償に加えて、レッカーサービスや帰宅時の費用補償などの便利な補償が付帯されています。弁護士費用などの特約が付帯できるのは民間ならではの強みと言えます。

保険料にあたる掛け金は自動車共済の方が安い

一方、自動車共済では保険料にあたる掛け金が安い傾向にあります。そのため自動車保険と同程度の補償内容にした場合は、自動車共済の方が安く加入できます。

共済は組合員同士での相互扶助によって補償の仕組みが成り立っています。そのため、保険外交員による勧誘といった営業活動やCM、ウェブ広告といった広報に費用を割く必要がありません。営利目的である自動車保険とは異なり、経費がそれほどかからないので掛け金を低く設定することができるのです。

共済には組合員しか加入できない

保険商品と共済商品の大きな違いは加入資格です。損害保険の場合は日本国内に住んでいればだれでも加入することができますが、共済は組合員でなければ加入することができません。組合員になるには出資金を支払う必要があります。出資金を支払って組合員になれば共済に加入することができます。

ノンフリート等級の引き継ぎについて


民間の自動車保険の場合、民間同士であればノンフリート等級を引き継ぐことができます。また民間の自動車保険から共済への乗り換えでも一定の条件のもとでノンフリート等級の引き継ぎができます。その逆も成立します。ただし共済によって等級の引き継ぎができない場合もあります。

仮に引き継ぎができない場合には、等級がリセットされ、6等級からのスタートになってしまうため注意が必要です。引き継ぎができるかどうかは担当代理店や保険会社に確かめることができます。

保険スクエアbang!では「全労済」も含めて一括見積もりできる!

自動車保険と自動車共済の比較をしてみたい方は、保険スクエアbang!で一括見積もりをするという方法もあります。保険スクエアbang!は共済との見積もり比較ができる唯一の一括見積もりサイトです。見積もりできる共済は「全労済」だけですが、自動車保険と比較してみたいと方は利用してみる価値があると思います。

どっちがお得?自動車保険と自動車共済の違い

自動車保険と自動車共済はどちらがお得なのか?どんな違いがあるのか気になる方も多いかと思います。しかし、実のところ保険商品と共済商品の補償内容はさほど変わりません。かつて共済は補償内容が少なく、示談交渉もしてもらえないと言われた時代もありましたが、今は大きく変わっています。共済商品の補償内容は民間の損保会社が提供する自動車保険と補償内容はほぼ変わりません。

対人や対物補償は無制限ですし、車両共済についても他の自動車保険とほぼ同等の補償が設けられています。保険商品と共済商品との比較でよく言われるのが示談交渉サービスの有無ですが、双方ともに示談交渉サービスが付帯されていますし、事故時の対応についても、保険商品、共済商品ともに対応窓口が設けられています。

自動車保険と自動車共済の違い

それでは自動車保険と共済ではどのような違いがあるのでしょうか?

サービスや特約面では自動車保険の方が強い

補償内容はほぼ同じですが、サービスや特約面では保険商品が充実しています。たとえば、民間の損害保険会社が提供する自動車保険には対人、対物、車両の基本的な補償に加えて、レッカーサービスや帰宅時の費用補償などの便利な補償が付帯されています。弁護士費用などの特約が付帯できるのは民間ならではの強みと言えます。

保険料にあたる掛け金は自動車共済の方が安い

一方、自動車共済では保険料にあたる掛け金が安い傾向にあります。そのため自動車保険と同程度の補償内容にした場合は、自動車共済の方が安く加入できます。

共済は組合員同士での相互扶助によって補償の仕組みが成り立っています。そのため、保険外交員による勧誘といった営業活動やCM、ウェブ広告といった広報に費用を割く必要がありません。営利目的である自動車保険とは異なり、経費がそれほどかからないので掛け金を低く設定することができるのです。

共済には組合員しか加入できない

保険商品と共済商品の大きな違いは加入資格です。損害保険の場合は日本国内に住んでいればだれでも加入することができますが、共済は組合員でなければ加入することができません。組合員になるには出資金を支払う必要があります。出資金を支払って組合員になれば共済に加入することができます。

ノンフリート等級の引き継ぎについて


民間の自動車保険の場合、民間同士であればノンフリート等級を引き継ぐことができます。また民間の自動車保険から共済への乗り換えでも一定の条件のもとでノンフリート等級の引き継ぎができます。その逆も成立します。ただし共済によって等級の引き継ぎができない場合もあります。

仮に引き継ぎができない場合には、等級がリセットされ、6等級からのスタートになってしまうため注意が必要です。引き継ぎができるかどうかは担当代理店や保険会社に確かめることができます。

保険スクエアbang!では「全労済」も含めて一括見積もりできる!

自動車保険と自動車共済の比較をしてみたい方は、保険スクエアbang!で一括見積もりをするという方法もあります。保険スクエアbang!は共済との見積もり比較ができる唯一の一括見積もりサイトです。見積もりできる共済は「全労済」だけですが、自動車保険と比較してみたいと方は利用してみる価値があると思います。

郵便局の自動車保険

全国にネットワークを持つ郵便局では、自動車保険の取り扱いをしています。日本郵政株式会社が、損害保険会社のように単体として保険商品を販売しているわけではなく、複数の損害保険会社と代理店契約を結び、自動車保険商品を販売しています。加入は郵便局の窓口、もしくは郵便局の担当セールスマンを通じて行ないます。

自宅の近くにある郵便局で加入することもできますし、担当者が自宅を訪問し手続きをしてもらう方法から選ぶこともできます。加入方法は代理店から加入する方法と同じで、契約書に必要事項を記入し署名捺印をすることで加入できます。また保険料の支払いは郵便局の口座引き落としも選べます。

郵便局で選べる自動車保険は「東京海上日動火災」だけ

郵便局で取り扱いをしている損害保険会社は、あいおいニッセイ同和損保や東京海上日動など有名な保険会社5社の共同保険です。

  • 東京海上日動火災(幹事保険会社)
  • あいおいニッセイ同和損保
  • 損保ジャパン日本興亜
  • AIG損害保険
  • 三井住友海上火災保険

郵便局のサイトでは、郵便局の自動車保険は東京海上日動を幹事保険会社とした共同保険、というもやっとした記述のため、複数の保険会社の中から好きな保険会社を選べるといった誤解を与えてしまいます。しかし実際に選べる自動車保険は「東京海上日動火災」だけです。

それでは他の自動車保険は何なのか?というと、自動車保険における責任を分担しているだけなのです。私が郵便局に問い合わせたところそのような回答をいただきました。

郵便局で自動車保険に加入するメリット


さて郵便局から自動車保険に加入するメリットは何でしょうか?それはやはり全国展開された郵便局のネットワークがポイントです。

全国どこにでもある郵便局で同様のサービスを受けられる

郵便局で自動車保険に加入するメリットに、全国規模で展開しているという点があります。全国規模で同様のサービスが受けられるのは郵便局ならではのメリットです。転勤族の方でも転居先の郵便局の窓口で保険に関する相談をすることができますし、保険契約の変更手続きや住所変更などの手続きについてもサポートをしてくれます。

他のサービスとの窓口を一本化できる

預貯金や他のサービスと合わせて窓口を一本化できるというメリットがあります。代理店経由での加入の場合、預貯金、公共料金の支払いや納税などは銀行や郵便局など別の窓口での手続きになってしまいますが、郵便局ならその手間がなくなります。自宅から近い場所にある郵便局を利用できるので、お年寄りの方でも安心して保険相談などのサービスを受けられるのも郵便局ならではのメリットです。万が一事故に遭った場合のサポートは、契約する損害保険会社が行ないます。

保険料が割安であったり、補償が充実しているわけではない

また郵便局から自動車保険に加入したからといって、保険料が安くなったり、補償が充実するわけではない、ということを覚えておきましょう。郵便局はいわゆる代理店の扱いなので取扱郵便局のセールスパーソンが相談に乗ってくれますが、郵便局ならではのサービスやオプションは無いといったところが現状です。

もし保険料の安さを求めるならダイレクト型自動車保険が良いでしょう。また代理店型自動車保険も東京海上日動火災だけではないので、他の保険会社も検討してみることをオススメします。