ノンフリート契約、セミフリート契約、フリート契約の違いとは?

ノンフリート契約、セミフリート契約、フリート契約

記事監修者紹介
ファイナンシャルプランナー髙橋洋子髙橋 陽子
日本生命保険相互会社にて3年半以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。
その後、2019年4月より当メディアにて保険をはじめとする金融記事の監修を務める。

フリートとは英語で艦隊、船団を意味します。自動車保険でフリートという場合には、10台以上の自動車を1つの契約で加入させる自動車保険のことをいいます。セミフリートとは、2台から9台までの自動車を1つの契約で加入させる自動車保険をいいます。ノンフリートとは、原則1契約1台の自動車保険のことをいいます。

フリート契約について

フリート契約とは、10台以上の自動車を同時に保険に加入させる契約のことです。10台以上の自動車を保有している個人や法人が対象です。また、この契約は、10人がそれぞれ各自保有する自動車を、まとめて保険に加入させるものではありません。

一般的にフリート契約になるには個人ではなく企業が自動車保険に加入する時に用いられます。フリート契約を締結できる自動車は、車検証の所有者または使用者が保険契約者と同一人物でなくてはなりません。よって保険契約者は、10台以上の車を所有する個人か法人に限られるわけです。

フリート契約の最大の特徴は、保険料の割引です。条件にもよりますが、最大で80%もの割引を受けることが可能になります。一方、家族限定条件や年齢限定条件などの条件を付けることはできません。

セミフリート契約について

セミフリート契約とは、3台から9台までの自動車を同時に保険に加入させる契約のことです。なお、セミフリート契約は、一般的には3台以上の契約のことを指しますが、保険会社によっては2台以上からの契約をセミフリート契約とするところもあります。

さて、セミフリート契約は、1人で3台以上の自動車を保有している方が対象です。また、この契約の最大の特徴は、保険料の割引です。一般的には、3~5台で3%、6~9台で5%程度の割引となります。

また、通常の自動車保険の場合、保険料の月払いを選択した場合、保険料の割増があります。しかし、セミフリート契約の場合、月払いを選択しても、保険料の割増がありません。このような特徴もあります。

ノンフリート契約について

ノンフリート契約とは、もっとも一般的な自動車保険の契約方法で、1回で1台の自動車を保険に加入させる契約のことです。たいていの自動車はこの契約により自動車保険に加入します。

なお、1人で2台の自動車を保有している方は、原則として、セミフリート契約の対象外ですが、そのような方には、ノンフリート契約にセカンドカー割引を付けるという方法が適切です。