自動車保険会社の乗り換え・代理店変更の手順。等級や新車割引制度も解説

自動車保険会社の乗り換え

自動車保険の乗り換えのタイミングは、いくつかあると思います。そのうちの一つに、新車に乗り換える際に保険も一緒に見直してみよう!と考える人も多いのではないでしょうか。そんなときに以外と知られていないサービスが「新車割引」というもの。ただ、新車を買ったからといって今すぐに保険を乗り換えた方がお得かというと、実はそうでもありません。保険に登録した日等も考慮に入れ、乗り換えるのがベストでしょう。しかし保険のために新車を買うタイミングをずらしたり、納車の時期を気にするのも嫌ですよね。実はこの「新車割引」は最大25ヶ月間もの間適用されることもあるのです。
記事監修者紹介
ファイナンシャルプランナー髙橋洋子髙橋 陽子
日本生命保険相互会社にて3年半以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。
その後、2019年4月より当メディアにて保険をはじめとする金融記事の監修を務める。

面倒な自動車保険の代理店変更をスムーズに!その方法とは

代理店型の自動車保険に加入していたけれども、事故を起こしたときの代理店の担当者の対応に不満で、代理店を変更したいということもあるでしょう。では、代理店を変更すると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。また、代理店をスムーズに変更するには、どうすればよいのでしょうか。

代理店を変えたいと思う時はどんな時か

保険会社の代理店を変更することは、基本的には、自由にできます。自動車保険の代理店を変更しようと考えるのは、事故を起こした時です。事故を起こしたときに、代理店の担当者の対応に不満がある場合、代理店を変えたいと思うことがよくあります。

その他、最近は、通販型の自動車保険が随分普及しておりますが、通販型の自動車保険は料金がずいぶん安いので、それと比較して、現在契約している代理店の保険料が高すぎる場合も、代理店を変えようと思います。

自動車保険は、事故を起こさない限り、特に代理店の担当者と接触する機会は、年1回の契約の時ぐらいですので、ロードサービスや料金に対する不満以外の理由で、代理店を変えたいということはあまりないと考えられます。よって、代理店を変えたいと考えるときのポイントは、ロードサービスと料金の2つです。

代理店を変える場合のデメリットはあるか


保険会社の代理店を変更するデメリットは、ほとんどありません。変更手続きは、基本的には、電話1本で済みます。保険会社と代理店の結びつきが強い場合には、代理店の変更について、保険会社がいろいろ言ってくることがありますが、基本的には、ユーザーが、代理店を変更することを保険会社が断る権利はないので、ユーザーが強く言えば、代理店の変更は必ずできます。

代理店を変更した場合、変更前の代理店との契約で設定されていたノンフリート等級は、次の保険契約に、そのまま引き継ぐことができます。代理店を変更すると、ノンフリート等級がリセットされて、保険料が急に上がるということはありません。ただし、代理店を保険期間の途中で変更した場合、保険期間の開始日が変更されるため、ノンフリート等級の昇級が少し遅れることは覚えておく必要があります。

自分の友人などが、代理店の担当者である場合、代理店を変更した場合、その友人との関係が疎遠になることがあります。また、会社の場合には、得意先を代理店としていた場合、代理店を替えたことにより、得意先が会社から離れることもあります。代理店の担当者が友人・知人・得意先である場合に、代理店を替えるときは、慎重な判断が必要です。

自動車保険の代理店を替えるタイミングについて

自動車保険の代理店は、保険期間の途中でも、保険期間の満了時でも、いつでも、変更できます。しかし、特段の事情がなければ、変更は、保険期間の満了時に行うのが良いでしょう。保険期間の満了時であれば、代理店の方も、他にも保険解約が多数あるので、文句を言ってくる可能性は少ないでしょう。

保険契約を契約期間の途中で解約した場合、保険会社に請求すれば、解約返礼金を受け取ることができます。但し、解約返戻金は、保険契約金額を、保険期間の残日数で月割りにした金額より少なくなることが多いので、保険期間の途中で代理店を変更すると、保険期間の残期間いついて、保険料が割高となり、損をすることになります。保険期間の終期に保険を変えると、そのようなことは起こらなくなります。

遠方に引っ越しする場合には、前の住所の近くの代理店から、新しい住所の近くの代理店に、代理店を変更することが必要でしょう。そのような場合には、保険期間の途中で代理店を変更することになりますが、保険会社を変えずに、代理店のみを変更する場合には、料金が割高になることはありません。

遠方に引っ越す場合で、旧宅のそばの代理店から、新居のそばの代理店に代理店を変更する場合には、保険期間の満了まで待つことはできないと思いますが、そのケースで、代理店を変更しても保険会社を変更しない場合には、デメリットはほとんどありません。

代理店の変更を保険会社が喜ばない理由について

代理店と自動車保険会社は、強く結びついています。代理店は、保険会社に多数のお客さんを紹介していますから、保険会社は代理店に頭が上がらないのが実情です。代理店は、保険会社にお客さんを紹介することで、仲介手数料を得ています。このような関係があるため、保険会社と代理店は、強く結びついています。

ユーザーが代理店を簡単に変えると、代理店は保険会社から入る仲介手数料が減り、売上げが下がります。保険会社がユーザーの言いなりになって、代理店の変更を簡単に認めると、代理店の売上げが下がり、代理店と保険会社の関係がおかしくなってきます。よって、保険会社は、ユーザーが代理店の変更の申し入れをした場合、あまり良い顔をしないのが現実です。

但し、ユーザーの代理店変更の申し出を、保険会社や代理店が断る権利はないので、ユーザーが代理店の変更の申し入れをすると、保険会社や代理店が嫌な顔をすると言うだけの話であり、ユーザーが強く主張すれば、代理店の変更ができないということはありません。変更の際に、代理店や保険会社の担当者とのやり取りが少し面倒だという程度です。

代理店と保険会社のこの特殊な関係は、良い面もありましたが、競争を制限して、自動車保険料価格が割高になる1つの原因となっていました。保険料が割高でも、代理店が、きめの細かいサービスをしてくれるのであれば、ユーザーは納得します。しかし、サービスが悪いと、料金が高い分、ユーザーの不満は大きくなります。

新しい選択「通販型自動車保険」に加入する


最近は、テレビやインターネット上で、通販型の自動車保険の広告をよく目にするようになりました。代理店型の自動車保険と比較して、保険料も安く、ロードサービスも充実しています。各社が、さまざまなタイプの自動車保険サービスを提供しており、その中からユーザーが自分に一番適した保険サービスを選択できることも、大きな魅力です。

代理店型の自動車保険契約をしているユーザーの方が、たとえば、事故を起こしたときの代理店の担当者の対応に不満だったとか、常々、保険料が高すぎると感じている場合には、代理店の変更を検討するという方法もありますが、保険自体を、通販型の自動車保険に変更するという方法もあります。

通販型自動車保険といっても、運営元の多くは、代理店型の自動車保険サービスを提供している大手の損害保険会社ですので、信頼ができないというわけではありません。通販型で一番不安なのは、やはり、ロードサービスになりますが、各種のアンケート調査の結果を見ると、通販型の自動車保険が、代理店型のそれよりも劣っているとは言えません。

代理店型の自動車保険のユーザーの方が、ロードサービスや料金に不満がある場合、代理店を変更するよりも、思い切って、通販型に変更してみるのもよいかもしれません。通販型に変更した場合でも、基本的に、前の保険契約で設定されていたノンフリート等級は引き継がれますので、過去に受けていた割引率はそのまま引き継がれます。

もっとも安い自動車保険を探す簡単な方法

インターネットには、いくつかの自動車保険一括見積もりサイトがありますが、このサイトを使えば、比較的簡単に、自分にピッタリ合う自動車保険サービスを、割安な料金で提供してくれる通販型の自動車保険会社を探し出すことができます。

自動車保険の一括見積もりサイトに、必要な情報を入力して送信すれば、最大8社の自動車保険会社の保険サービスを比較検討することができます。代理店型にするか、通販型にするか迷っている場合でも、とりあえず保険料がいくらになるかを、5分程度で調べることができます。

ディラーから自動車を購入した場合には、ディラーが勧める代理店と保険契約を締結することが多くなるのですが、その代理店との保険契約が、必ずしも、ユーザーによってお得なものであるとは限りません。ディラーが代理店にお客さんを紹介すれば、ディラーに手数料が入る仕組みになっています。その分、ディラーから紹介された代理店と契約した場合には、保険料が割高になります。

通販型の場合、そういった、ディラーと代理店、又は、保険会社と代理店といったようなしがらみがない分、保険料を安くできます。もちろん、代理店型の自動車保険にも良いところがありますので、すべてのケースで、代理店型よりも通販型の方が優れているとは言えませんが、保険料が安いという観点から考えると、通販型に分があるのは明らかです。
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車を買い換えたら自動車保険を乗り換えることで「新車割引」をお得に利用できる!?

マイカーを新車に乗り換えようと思っている人の中には、これを機に自動車保険を見直そうと思っている人もいるはずです。その場合自動車保険には、新車割引と呼ばれるサービスのあることをご存じでしょうか?新車割引とは、普通もしくは小型の自家用車で新車契約をする時に適用されるサービスのことです。

新車契約の開始する年月の時点で、初年度登録年月が25か月以内の場合に適用されます。つまり新車に買い替えて2年1か月以内に特定の自動車保険と契約すれば、新車割引は適用されることになります。新車割引が適用されれば、保険料を安くでき家計の負担を軽減する効果が期待できます。

新車割引の上手な活用法

新車の初度登録月に車両入れ替えした場合

新車を購入したら車両入れ替えの手続きを行うことで保険対象車を新しい車に移すことができます。通常はこのような手続きで新車に保険を適用させます。たとえば、新車を購入してすぐに車両入れ替えしたらどうなるか?シミュレーションしてみましょう。

≪1年目≫
わかりやすいように保険始期日を1/1とし、10/1を初度登録日とする新車に車両入れ替えしたとします。そうすると10/1の時点から新車割引が適用されます。保険は12/31で満期を迎えますが、翌年も継続するので更新手続きを行います。1年目における新車割引適用期間は2ヶ月でした。

≪2年目≫
保険契約において新車割引を適用するかという判定は保険始期日における初度登録月によって決まります。始期日である翌1/1時点では初度登録から2ヶ月しか経過していないため新車割引の条件を満たし、2年目もそのまま新車割引が適用されます。2年目の契約の満期時点で14ヶ月間新車割引が適用されたことになります。

≪3年目≫
次の契約更新である翌々1/1時点では、初度登録から14ヶ月目であるためまだ新車割引が適用できます。3年目の契約で更に12ヶ月間新車割引が適用されるので、合計26ヶ月分新車割り引きが適用できることになりました。2年とちょっとですね。

なお、12/1時点で26ヶ月目となりますが、その保険契約において新車割引を適用するかの判定は始期日時点での初度登録月により決定されますので、保険契約中に25ヶ月を越えても新車割引が取り消しになることはありません。

初度登録から25ヶ月目で自動車保険を乗り換えてみましょう

新車割引は先ほども紹介したように25か月以内であれば適用されるので、2年間と残りの1か月をどう利用するかがポイントです。実はこの残りの1ヶ月で保険を他社に乗り換えれば、25ヶ月目で「他社保険切り替え新規」という扱いで保険を契約することになるので、新車割引の条件である25ヶ月以内をクリアできるのです。

つまり、2年間新車割引を受けた後に自動車保険を乗り換えると、新しい自動車保険にて新車割引さらに1年分適用され、合計で3年間新車割引によって保険料が割引になった状況が続きます。

前の保険会社の契約期間が残っていても、保険料は日割りで返してくれますし、等級もそのまま引き継がれます。一切の余計なコストをかけることなく、よりお得に自動車保険による補償の受けられる方法になるわけです。

新車購入時点で自動車保険を乗り換えてもOK

初度登録から2年もたつとすっかりそのことを忘れてしまう可能性もあるため、初度登録から2年後に自動車保険を乗り換えるのは難しいかもしれません。タイミングを見計らって自動車保険を乗り換えるのが面倒な場合には、新車購入時点で初度登録日と保険始期日が同一になるように保険を乗り換えてしまうことをオススメします。

そうすれば、自動車保険の2度目の更新時には初度登録から25ヶ月目となるため3年目も新車割引が適用されます。これで3年分新車割引を使うことができるようになります。

新車割引は等級アップよりも効果あり?

ところで新車割引が適用された場合の割引率に関してですが、下手すると等級がワンランクアップするよりも大きいかもしれません。対人・対物賠償などは10%程度の、人身傷害補償や搭乗者傷害補償だと20%くらいの割引率も期待できます。

ただし新車割引によってどの程度の保険料節約ができるかは、補償内容や保険会社によっても変わります。ですから自動車保険を乗り換えるときには、各保険会社の保険料の見積りをとって比較することが大事です。そこで活用したいのは、最大で20社前後の見積りを無料で取れる一括見積りサイトです。

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自動車に関する情報を数項目入力するだけで、複数の会社から見積りが取れてしまうので手続きもスピーディです。どの一括見積りサイトも無料でいつでも利用できますから、安く保険加入したい人は利用するとよいでしょう。

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満期前に自動車保険を乗り換えると等級は引き継がれる?

 満期日で保険会社を乗り換える場合でも、中途解約して保険会社を乗り換える場合でも基本的に古い保険の等級を引き継ぐことができます。ただし等級を引き継げる期間は「前契約の満了日の翌日から7日以内」と決まっており、この期間を過ぎると等級の引き継ぎが出来なくなってしまいます。

 等級を継続するためにも、空白期間をおかずに契約の継続をする必要があります。満期日をはさんでの乗り換えの場合、新しい保険の保険開始日を前契約の満期日と同じ日にすることにより、等級の引き継ぎはスムーズに行く場合が多いですが、中途解約の場合、少しのズレが生じると等級が引き継がれない事がありますので注意が必要です。

満期前に保険会社を乗り換えると等級の進みが遅くなる

 満期前に中途解約して保険会社を乗り換える場合には注意しなければならないことがもう一つあります。それは途中で乗り換えると新しい保険会社の保険開始日から再度1年経過しないと等級が上がらないため、基本的には等級の進みが遅くなってしまうことです。

 たとえば、保険期間の始期日が4/1の自動車保険に加入していて10/1に新しい保険会社に乗り換えた場合を考えます。無事故であるなら本来、翌年の4/1に等級が上がるはずだったのが、保険会社を乗り換えてしまうと等級が上がるのが翌年の10/1になります。

ケース 4/1 10/1 翌4/1 翌10/1
満期日で乗り換え A社
(10等級)
B社
(11等級)
途中で乗り換え A社
(10等級)
B社
(10等級)
B社
(11等級)

 つまり、新しい保険会社に加入するまでの半年間の無事故の実績がムダになってしまうのです。等級を上げるためには保険会社を乗り換えてから更に1年間待たねばなりません。このように、保険会社を乗り換えると等級の進みが遅くなるというリスクも考慮に入れておく必要があります。

満期前の乗り換えには「保険期間通算特則」の適用を

 保険会社の乗り換えにより等級の進みが遅くなるのを防ぐためには、「保険期間通算特則」という制度を利用することができます。この特則を利用することで保険会社を途中で乗り換えた場合でも、乗り換えなかった場合と同じタイミングで等級をアップさせることができます。

ケース 4/1 10/1 翌4/1 翌10/1
満期日で乗り換え A社
(10等級)
B社
(11等級)
途中で乗り換え
(保険期間通算特則)
A社
(10等級)
B社
(10等級)
B社
(11等級)

 もしどうしても満期前に自動車保険を乗り換えたいと思ったら、「保険期間通算特則」が利用できる保険会社を選ぶのも一つの手かもしれません。

事故を起こした際の等級について

 保険期間中に事故を起こしていた場合には、例え保険会社を変更したとしても翌年の等級がダウンした状態でスタートします。また、保険会社によっては過去一年間に事故を起こしていると他社からの移行を受け付けない場合もあります。

 また、保険期間通算特則も事故を起こしてしまった場合は無効になります。新しい保険会社に乗り換えてから更に1年待たないと等級をアップさせることはできないので、保険会社を乗り換えるか今の保険会社のままでいるかは考えた方が良いでしょう。

ケース 4/1 10/1 翌4/1 翌10/1
満期日で乗り換え(事故無し) A社
(10等級)
B社
(11等級)
満期日で乗り換え(事故有り) A社
(10等級)
事故! B社
(7等級)
途中で乗り換え(事故無し) A社
(10等級)
B社
(10等級)
B社
(11等級)
途中で乗り換え(事故有り) A社
(10等級)
事故!
B社
(7等級)
B社
(8等級)
[matome-norikae]
保険スクエアbang

自動車保険の満期を過ぎてしまった!更新はできる?


自動車保険の満期日をうっかり忘れてしまう場合があります。満期日までに更新手続きをしなかった場合、無保険期間が生じて、その期間内に交通事故を起こした場合、任意保険からの保険給付が受けられないというリスクがあります。

しかし、いつも自動車を運転する方であれば、自動車保険の満期日を失念するということは起こりにくいと考えられます。

満期日を失念しやすいのは、たとえば、休日のみ自動車を運転するなど、たまにしか自動車を運転しない方に多くなります。

たまにしか自動車を運転しない方は、保険の空白期間が生じて、その間に事故を起こしてしまう確率は低くなります。もちろん、保険の空白期間を生じさせることは決して望ましいことではありません。

しかし、たまにしか自動車を運転しない方でも、満了時に更新手続きを失念すると、大きな不利益を被ります。

保険を更新しないと等級が引き継がれず最初からやり直しに

それは満期日から7日間を経過するまでに契約の更新を行わないと、等級の引継ぎが行われず保険料が割高になってしまうことです。

ノンフリート等級が上がると保険料が割安になる仕組み

無事故のまま何年も保険契約の更新を繰り返していると、ノンフリート等級が15等級とか20等級に上昇している場合があります。

ノンフリート等級が高くなりますと、基本保険料に対してより多くの割引を受けることができます。上限の20等級になりますと63%の割引を受けることができます。

満期日までに契約更新を行うと、このノンフリート等級が引き継がれます。

また、更新前の保険期間に保険を使わなかった場合には、より高い割引率が適用されるノンフリート等級に昇格します。このノンフリート等級の引継ぎがあるため、保険契約の満了時に欠かさず更新手続きを行う必要があります。

契約更新を行わないと今までの等級が水に泡に

しかし、満了日から7日間以内に更新手続きを行わなかった場合には、原則、ノンフリート等級の引継ぎは行われません。6等級の新規契約扱いとなります。

よって、たとえば、ノンフリート等級14級で50%の割引を受けていた場合、更新手続きを忘れて新規に同じ条件で契約すれば、6等級の割引率が19%になってしまうため保険料が前年度の1.6倍にもなります。

一般的には満期日から7日までがセーフ

なお、更新手続きを忘れても、一般的には満期日を過ぎて7日以内に更新手続きを行えば、ノンフリート等級の引継ぎをすることが出来ます。

満期が切れた状態ではインターネット上からの更新手続きが出来ない場合があるため、保険会社のWebサイトを見て更新手続きを確認しましょう。満期日を過ぎた状態での更新には契約条件に制限がかかる場合もあります。

満期を過ぎても申し込める自動車保険

またソニー損保、セゾン自動車火災、三井ダイレクト損保といった会社は、満期が切れても7日以内であれば一括見積もりサイトで見積もりを取った上で契約を申し込むことができます。

もし現在の自動車保険の満期日を失念してしまっても、7日以内であればこのような会社に乗り換えることで不利益を被らなくて済みます。

満期日から8日以上過ぎてしまったら…

満期日から8日以上過ぎてしまったら、ほとんどの保険会社ではインターネット上での更新手続きが出来ません。現在の保険会社を継続したい場合は、保険会社や代理店に直接電話しての手続きとなります。

また原則として等級の引き継ぎは出来ません。しかし、保険会社によっては満期から8日以上過ぎても等級の引き継ぎができる特約が付帯している場合もありますので、保険会社に確認をしてみましょう。

もし、保険会社から等級の引き継ぎができないと言われてしまったら残念ですが今までの等級の積み重ねは水の泡となってしまいます。再び新規契約するしかありませんが、この際に一番最善の策はやはり一括見積もりサイトでなるべく良い条件での保険会社と契約することです。

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自動車保険を満期前に解約すると「解約返戻金」が受け取れる

解約返戻金とは、なんらかの理由で自動車保険を満期前に解約した場合、保険会社に前もって支払った保険料が解約により残りの期間に応じて返還される分を指します。自動車保険では、任意保険と自賠責保険双方で解約返戻金を受け取ることができます。任意保険で解約返戻金を受け取ることができるケースは、年払いなどの納付方法で保険満期までの期間がある場合に限られます。

任意保険で解約返戻金を受け取る場合

 任意保険を解約する場合、保険会社に解約申請を提出し、所定の手続きを踏むことで解約が成立します。その際、保険契約と保険料の相殺が行なわれていない分については、口座に解約返戻金が振り込まれます。この場合は日割り計算ではなく、月ごとの精算になります。ただ、払い過ぎた分がそのまま戻ってくるというわけではないので注意が必要です。

 たとえば、5か月経過時点での解約の場合、保険料残存期間が7か月になりますが、7か月分の保険料がそのまま戻ってくるわけではありません。解約返戻金は短期率というものを使って計算されており、短期率は各保険会社で違います。7か月分の保険料を余分に支払っている場合、7か月分の保険料に一定の短期率をかけた金額が解約返戻金として返還されます。

 この解約返戻金は払い過ぎた保険料のおおよそ7割ほどになるのが一般的です。若干ではありますが損をしてしまうことになりますので、中途解約は慎重に判断するようにしましょう。また、契約年度の残りわずかの時点での解約の場合は、解約返戻金が無いか、あってもごくわずかになります。なお、月払いでの保険料支払いを選択している場合は、解約返戻金はありません。

 このように任意保険の場合は解約返戻金は月割計算で戻ってくるわけではないことも知っておく必要があります。保険会社が定めた一定の利率をかけて減額された額が解約返戻金として手元に戻ってくることになりますので、解約時には返戻金の額を具体的に聞いておくことが大切です。

自賠責保険で解約返戻金を受け取る場合

 自賠責保険も解約払戻返戻金があります。自賠責保険の場合、新車購入では37か月、車検後の場合は25か月での契約が一般的ですが、交通事故で廃車した場合や、車が故障し、廃車扱いになった場合には、自賠責保険で残りの契約期間に相当する保険料が還付されることになります。

 自賠責保険が還付される条件として、廃車されることが必要になります。廃車手続きは、自分でする方法と業者に依頼する方法があります。交通事故で全損扱いになり、車両保険による補償を受ける場合には、保険会社が車を引き取ることになるため、自動的に廃車扱いになり、後日自賠責保険の保険料が還付されます。
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満期前に自動車保険会社を乗り換えるとデメリットが多い!?


満期前に自動車保険会社を乗り換えたい場合は、満期日をもって切り替える場合とは異なりさまざまなデメリットがあります。したがって、そう気軽にできる変更ではありません。

満期前に乗り換えることによる3つのデメリット

満期前に自動車保険を乗り換えることによる主なデメリットとしては次の3点が挙げられます。

  • 解約返戻金は月割計算と同等の金額でないことが多い
  • 等級アップが遅れ追加保険料が発生する
  • 補償内容やサービス内容の大幅な変更が伴う場合が多い

解約返戻金は月割計算と同等の金額でないことが多い

契約期間の満了前に自動車保険会社を変更して、新しいと保険契約を締結する場合のデメリットとしては、まず、年払いで保険料を支払っている場合には解約返戻金が少なくなることです。なお、月払いで保険料を支払っている場合には翌月からの支払いがなくなるだけなので、解約返戻金はありません。

年払いで前もって保険料を支払っている場合、自動車保険を満期前に解約すると、満期日までの残りの日数に応じて解約返戻金が受け取れます。この解約返戻金は月割計算で残りの期間分を返してくれる保険会社もありますが、多くの保険会社では短期率という料率にしたがって計算されます。

短期率とは満期日までの残りの月数に応じて設定されている料率のことです。この料率は返還される割合ではなく、保険会社がもらう分の割合となります。

たとえば、年間の保険料が16万円で残りの期間が6ヶ月の短期率が70%と設定されていたとすると、解約返戻金は15万円×(100% – 70%) = 4.5万となります。

月割計算だと半額の7.5万円が返却されますが、短期率は多くの場合、保険会社が多く貰うように設定されているため、月割計算に比べて損となります。返戻金の目安はだいたい満期までの月割保険料の63%~70%です。

また、従前に加入していた自動車保険の解約から満期までの期間は、保険期間に空白を生じさせるわけにはいきませんから、新規に自動車保険を契約し、その期間の保険料を支払わなくてはなりません。

ですから、従前の保険契約の解約から期間満了までの期間は、実質的には、従前の保険料の30%~40%と、新規契約をした自動車保険の保険料を支払わなくてはなりません。よって、満期に変更をしていれば払う必要のない保険料の支払っていることになるため、保険料の負担が増大することになります。

追加保険料の発生や等級アップが遅れてしまう

また、解約日までに事故を起こしている場合には、新規に契約する保険会社から追加保険料の支払いを求められたり、新規に契約した時点でダウンした等級が適用されたりするので、ノンフリート等級の進行が遅れて、保険会社を乗り換えなかった場合に比べて保険料が割高になります。

したがって、事故を起こした者が期間満了前に自動車保険会社を変更する場合には、事前に追加保険料がどれくらいになるかだとか、ノンフリート等級の進行がどのようになるのか、などということを新規に契約しようとする自動車保険会社に問い合わせをしておく必要があります。

補償内容やサービス内容の大幅な変更が伴う場合が多い

また、自動車保険会社を乗り換えた場合、保険会社を変更しないで契約内容の変更をした場合に比べて、補償内容やサービス内容の大幅な変更が伴います。したがって、変更の際には十分に検討することが必要になります。

しかし、満期前の変更だと、保険期間に空白を設けないようにするために、急いで契約手続きを行うことが多くなります。そのため、十分な検討をしないまま、新規の自動車保険会社と契約を結び、後から希望どおりの補償やサービスを受けられず後悔する可能性が高まります。

同一保険会社内で補償内容を変更するだけなら、保険会社の担当者からアドバイスを受けやすいのですが、保険会社を変えるとなると、保険会社の担当者からのアドバイスを受けることも難しくなります。保険の変更には十分な知識が必要ですから、この満期前の保険会社の乗り換えは上級者向けといえましょう。

自動車保険の変更は満期日を待って行うのが原則

このように、満期前の自動車保険会社の変更は、さまざまなデメリットが発生します。どうしてもこの自動車保険会社でなくてはならないという、金銭的計算を超えた特別な理由があれば別です。

しかし、一般的には、満期前の変更は決して良い選択ではなく、どうしても自動車保険会社を変更しなくてはならないという場合でも、現在契約している自動車保険契約の満期日を待って、変更手続きを行うというのが賢明な方法です。

どうしても途中で自動車保険を変更したい場合

なお、どうしても契約期間の途中で自動車保険会社を変えたいという場合には、加入している自動車保険会社には保険解約の手続きを、新しく加入する自動車保険会社には新規の保険加入手続きを行います。

この際、変更前の自動車保険の契約期間と、変更後の自動車保険の契約期間を合わせないと、保険の空白期間が生じ、その空白期間に交通事故などを起こすと大変なことになります。したがって、保険の空白期間が生じないように、保険の解約と新規契約のタイミングを十分に調整する必要があります。

「保険期間通算特則」が適用できる保険会社を選んでみる

途中で保険会社を乗り換えると等級の引き継ぎの点で不利になりますが、新しい保険会社が「保険期間通算特則」を利用できる場合には、乗り換えない場合と同様に等級を進めることができます。「保険期間通算特則」を利用できるかどうかを新しい保険会社を選ぶ基準にしてみましょう。
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自動車保険を乗り換えるタイミングと変更する全手順

自動車保険の契約中に一括見積もりを取ってみたら他社の方が保険料が安いため、契約途中で自動車保険を乗り換えたいと思うこともあるでしょう。そういった場合には別の自動車保険に乗り換えることができます。

一括見積もりサイトを利用して自動車保険を乗り換えることで、保険料が平均25,000円安くなるとの結果も出ています。

本記事では、自動車保険を乗り換える手順やタイミング、注意すべきポイントなどを紹介していきます。

自動車保険を乗り換えるメリット

 まず、自動車保険を乗り換えるとどのようなメリットがあるのかを確認していきましょう。

  • 保険料が安くなる
  • 自分が欲しい補償や特約が得られる
  • 新規契約限定のキャンペーンや特典を受けられる

保険料が安くなる

自動車保険の乗り換えの最大のメリットは保険料が安くなることです。

自動車保険を扱っている保険会社は多数あり、それぞれ補償範囲や補償内容が異なります。また自分自身のライフスタイルも変わることもあります。

そのため、自身の状況に合わせた補償を定期的に見直して一括見積もりを取ることをオススメします。

すると一番安い自動車保険が見つかるため、その自動車保険に乗り換えることで保険料が安くなる可能性があります。

自分が欲しい補償や特約が得られる

保険会社によって扱っている補償内容や特約が異なります。たとえば原付バイクの事故も補償する特約、他人の車を運転して事故に遭った場合も補償する特約、運転していない場合のケガも補償する特約など、各保険会社はさまざまな特約を取りそろえています。

また、各保険会社が提供するロードサービスのサービス内容も異なります。このように、さまざまな保険会社の補償内容を比較して自分のライフスタイルに合った特約を持つ保険会社に乗り換えることで、今までより自分に合った補償を得ることができます。

新規契約限定のキャンペーンや特典を受けられる

乗り換えであっても新しい保険会社にとっては新規契約者です。新規契約する場合には図書券やハーゲンダッツ引換券といったプレゼントがもらえたりお得な特典を受けられたりします。

自動車保険を乗り換えるデメリット

自動車保険を乗り換える場合にはメリットだけではなく、デメリットもあることを知っておきましょう。

ただし、これらのデメリットの多くは満期前に乗り換える場合にだけに発生します。満期日をもって乗り換える場合にはデメリットはほとんど発生しないため、余程の事情が無い限りは満期日をもって乗り換えましょう。

  • 解約返戻金は月割計算と同等の金額ではない(満期前に乗り換える場合のみ)
  • 等級アップが遅れる(満期前に乗り換える場合のみ)
  • 補償内容やサービス内容の変更がともなう場合がある

詳細は下記の記事をご参照ください。

解約返戻金は月割計算と同等の金額ではない(満期前に乗り換える場合のみ)

年払いで前もって保険料を支払っている場合、自動車保険を満期前に解約すると、満期日までの残りの日数に応じて解約返戻金が受け取れます。

しかし、残り期間に応じた金額を全額返金してくれる場合は少なく、多くの保険会社では短期率という料率に応じた金額を解約返戻金としています。

たとえば、このような状況の場合、保険期間が半年しか経過していないのだから年間保険料16万円の半分である8万円は返却して欲しい気持ちになります。

  • 年間保険料:16万円
  • 満期までの残り期間:6ヶ月
  • 短期率:70%

 しかし、実際の解約返戻金は短期率にしたがうため、16万円×(100% – 70%) = 4.8万円となり、月割計算に比べて損となることが多いのです。

等級アップが遅れる(満期前に乗り換える場合のみ)

自動車保険を途中で乗り換えると、基本的には等級アップが遅れてしまいます。これは1つの保険会社で1年間無事故の実績を作らないと等級アップしないためです。

そのため自動車保険を乗り換えると、前の自動車保険での無事故の実績が白紙となり、再び新しい自動車保険の保険開始日から1年経過しないと等級が上がりません。

たとえば、保険期間の始期日が4/1の自動車保険に加入していて10/1に新しい自動車保険に乗り換えた場合を考えます。

無事故であるなら本来、翌年の4/1に等級が上がるはずだったのが、自動車保険を乗り換えてしまうと等級が上がるのが翌年の10/1になります。

ケース 4/1 10/1 翌4/1 翌10/1
満期日で乗り換え A社
(10等級)
B社
(11等級)
途中で乗り換え A社
(10等級)
B社
(10等級)
B社
(11等級)

補償内容やサービス内容の変更がともなう場合がある

自動車保険の乗り換えには補償内容やサービス内容の変更がともなう場合があるため、事前に十分に検討する必要があります。

特に満期日が迫っていると、保険期間に空白を作らないようにするため、急いで契約手続きを行いがちになります。

そのため、十分な検討をしないまま新規の自動車保険と契約を結び、後から希望どおりの補償やサービスを受けられず後悔する可能性が高まります。

自動車保険を乗り換える2つのタイミング

自動車保険は通常1年契約であるため、今の自動車保険と契約を継続したい場合は、そのまま更新手続きをするだけです。しかし、満期日をもって別の保険会社に乗り換えたい場合には、満期日前に新しく自動車保険の契約手続きが必要です。

満期日をもって他の自動車保険に乗り換えるには、満期前に新しい保険会社と満期日を保険開始日とする契約を結びます。

通常はこのように契約することでスムーズに手続きが進みますが、満期前であっても契約途中で中途解約して自動車保険を乗り換えることはできます。

このように、保険を乗り換えるタイミングには次の2つの場合があるため、それぞれの場合について乗り換え手順やポイントを解説していきます。

  • 満期日をもって乗り換える場合
  • 満期前に乗り換える場合

満期日をもって乗り換える場合の手続き

通常は満期日をもって乗り換えることをオススメします。この方法を利用すると乗り換えがスムーズに行うことができます。

満期日までに新しい保険会社と契約を結んでおくことで、満期日をもって自動的に契約が新しい保険会社に切り替わります。この際、現在の保険会社や代理店への連絡は不要です。

新しい保険会社の契約を申し込むタイミング

新しい保険会社に契約を申し込むタイミングですが、通常は満期の3~4ヶ月前から申し込みを受け付けていますので、新しい保険会社が決まったら早めに申し込んでおきましょう。

少なくとも満期日の1ヶ月前には申し込みを行っておいた方が良いです。

自動車保険の一括見積もりサイトを利用すれば、自分に合った自動車保険を効率的に探すことができるので、満期が近づいてきたら一括見積もりサイトで乗り換え先の自動車保険の目星を付けておくと良いでしょう。

新規契約の申し込み

新しく契約する自動車保険に契約の申し込みをする際には、新たに契約する自動車保険の保険開始日と、これまでの自動車保険の満期日とが同じ日になるように設定します。

同じ日に乗り換えを行う理由は、日付がずれてしまうと保険の空白期間が生じることになるためです。

また保険の空白期間が長くなると等級を引き継ぐことができなくなる場合もありますから注意してください。等級を引き継げる期間は「前契約の満了日の翌日から7日以内」と決まっており、これより空白期間が長くなると前契約の等級が引き継げなくなり、再び6等級からのスタートとなってしまいます。

乗り換えは満期日よりも十分前もって行なうことでこのような失敗を防げます。

現在の保険会社の解約

基本的に更新手続きを行わないと満期日をもって現在の保険会社との契約は終了となります。したがって、保険会社を乗り換える際には、現在の保険会社や代理店への連絡は不要です。

しかし「自動継続特約」を付けていた場合には、満期日をもって自動的に契約終了とはならないため注意が必要です。

「自動継続特約」とは満期日が訪れると自動的に現在の保険が更新される特約のことです。

「自動継続特約」を付けていた場合には解約手続きを行い、現在の保険会社や代理店に満期日をもって保険を解約する旨を必ず連絡しましょう。

契約後は等級や事故歴が引き継がれる

 新規契約を申し込んだ後は、満期日までに手元に新しい保険証券が届き、保険料を支払っていれば、満期日をもって自動的に古い保険は解約となり、等級が1つ上がった状態で新しい保険が適用されます。

以前の保険契約での事故歴は乗り換え後も引き継がれます。もし、乗り換え前の契約期間中に事故を起こしていた場合、乗り換え後には事故内容に応じて等級ダウンとなります。

事故内容 等級の変化 事故履歴に残る期間
3等級ダウン事故 3等級ダウン↓ 3年間
1等級ダウン事故 1等級ダウン↓ 1年間
無事故 1等級アップ↑

等級をリセットする目的で現在の保険会社を解約し、新しい保険会社に新規契約したとしても、事故歴は共有されるため意味がありません。

事故歴を偽って申告していることが判明したら事故を起こしても保険が適用されなったり、契約解除となりますので事故歴は正しく申告しましょう。

過去1年間で事故を起こしていたり、5等級以下である場合には一括見積もりの対象外となったり、乗り換えを受け付けない保険会社もあります。

一括見積もりを受け付けない保険会社は個別に見積もりをしてもらえる場合もあるので、満期まで余裕のある時期に保険会社のサイトから見積もりを取りましょう。

満期前に乗り換える場合の手続き

満期前に自動車保険を乗り換えることも可能ですが、満期日をもって乗り換える方法よりも手間が多く、デメリットが多いためあまりオススメできません。

乗り換えのための手順

満期前に自動車保険を乗り換える手順は若干手間が増えます。今加入している保険会社の解約手続きと、新しい保険会社の加入手続きの両方の手続きが必要になるためです。

現在の自動車保険を中途解約をしたい場合には保険代理店もしくは保険会社に直接連絡を入れ、解約手続きをします。その際、解約日は新たな自動車保険の保険開始日と一致させる必要があります。

解約手続きと同時に新たに加入する自動車保険の契約手続きもします。そうすることで解約日から保険開始となり、保険の空白期間を防ぐ事ができます。

無保険期間が無いようにする理由は、なんらかの理由で車を運転する事になった場合、無保険期間と知らずに運転をして交通事故を起こした場合、賠償責任は保険で補償されないからです。

「保険期間通算特則」を利用すれば等級で不利にならない

契約期間中に自動車保険を乗り換えると等級の進みが遅れて保険料の面で不利になります。

通常、等級は事故が無いと1年ごとに1等級ずつアップしていきますが、契約期間中に自動車保険を乗り換えると、変更後の保険開始日から1年と数えるため、変更前の期間が無かったことになってしまうためです。

しかし新しい保険会社に「保険期間通算特則」があれば、それを適用することで契約途中の乗り換えでも等級がうまく引き継がれます。

これは前契約と新契約との期間を合わせて1年と数えて等級に適用するものです。

「保険期間通例特則」を適用すると、たとえ保険期間中に自動車保険を乗り換えたとしても、前契約の満期日に等級をアップさせることが出来ます。

どうしても満期前に自動車保険を乗り換えたい場合は、「保険期間通例特則」が適用できるかも新しい保険会社を選ぶ基準に含めましょう。

自動車保険を乗り換える際にチェックしておくべきポイント

自動車保険を乗り換える際にチェックしておくべきポイントを「満期日をもって乗り換える場合」「満期前に乗り換える場合」についてまとめました。

満期前に乗り換える場合は注意するべき点が多くデメリットが多いので、満期日をもって乗り換えることをオススメします。

ポイント 満期日に乗り換え 満期前に乗り換え
等級(無事故) ・満期日で1等級アップする ・前の保険の途中までの契約期間が等級アップには寄与されず、新しい保険の保険開始日には等級は変わらない。結果として等級の進みが遅くなる
・通常通り等級アップするには保険期間通算特則の適用が必要
等級(事故有り) ・満期日で3等級ダウン、または1等級ダウンする ・新しい保険の保険開始日から3等級ダウン、または1等級ダウンする
タイミング ・新しい保険会社には満期日の3~4ヶ月前から申し込み可能
・現保険会社は解約手続き不要
・新しい保険会社には満期日の3~4ヶ月前から申し込み可能
・現保険会社も解約手続きが必要
その他ポイント ・解約返戻金は満額帰ってこない

乗り換え手続きに必要な書類


保険会社の乗り換えには次の3点の書類が必要です。

  • 現在加入している自動車保険の保険証券
  • 車検証(自動車検査証)
  • 運転免許証

「証券不要割引」などを利用しており保険証券が無い場合は、証券番号さえ分かっていれば問題ありません。

「中断証明書」を持っている場合は、保険会社のWebサイトや自動車保険の一括見積もりサイトから見積もりが取れません。

そのため乗り換え先の自動車保険を決める際には、お手数ではありますが保険会社や保険代理店に直接電話して見積もりを取りましょう。
 
JA共済、全労済といった共済から自動車保険に乗り換える場合には、無事故証明書も用意する必要があります。

乗り換えの際の注意点

自動車保険を乗り換える際には次の2点に注意しましょう。

  • 契約期間の「空白」や「重複」はNG
  • 事故歴は正直に申告すること

契約期間の「空白」や「重複」はNG

現在の自動車保険の満期日と乗り換え先の自動車保険の始期日を同一にして契約期間に「空白」や「重複」を生じさせないようにしましょう。

契約期間に空白が生じた場合、その期間に事故を起こしたとしても保険金が支払われず補償されない状態になります。

また空白期間が7日を超えてしまうと等級を引き継がれなくなります。せっかく上げた等級も空白期間を作ると6等級に戻ってしまうのです。

空白期間が生じる場合には「中断証明書」を用意しよう

 現在の自動車保険の満期日から新車の納車までに期間が空いてしまう場合には、「中断証明書」を発行して自動車保険を中断しておきましょう。

 保険会社の担当者に連絡して中断証明書を発行してもらうことで、自動車保険を中断することができ、空白期間が生じた場合でも等級を維持したまま新しい保険に乗り換えることができます。中断できる期間は10年間です。

契約期間の重複にも注意しましょう。重複期間が生じてしまうと、その期間は両方の自動車保険の保険料を支払うことになります。

しかし重複期間に事故が発生したからといって、両方の自動車保険から保険金が支払われるわけではないため、重複期間に支払った一方の保険料はムダになります。

事故歴は正直に申告すること

事故を起こすと翌年の等級が下がってしまいます。等級ダウンを回避するために自動車保険を乗り換えて新しい保険会社に対して無事故だと嘘の申告をしたとします。

しかし、事故歴は保険会社間で共有されています。以前の保険会社で起こした事故も新しい保険会社には筒抜けであるため、事故歴を隠した場合は「告知義務違反」により強制解約になることもあります。事故歴は必ず正直に申告しましょう。

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自動車保険は数多くあるため、どの自動車保険に乗り換えるか悩むところです。

ライフスタイルに応じてその時々に合った補償内容があるため、これまでの補償内容では保険料が高くなりすぎたり、不要な特約を付帯していたりする場合があり、定期的に見直すことが望ましいです。

しかし保険会社の補償内容を一つ一つ吟味していくのは非常に骨の折れる作業です。そんなときには自動車保険の一括見積もりを利用しましょう。

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